鹿児島県中小企業団体中央会は、中小企業が1社では実現できない様々な課題について、連携組織を活用した経営革新・合理化を提案します。

株式会社西川グループ本社 西川 明寛 氏

組合・企業インタビュー

地域が求めるものを提供する企業であり続けたい

株式会社西川グループ本社 西川 明寛 氏

 大正7年「西川商店」として創業以来、現在10社からなるグループを形成し、楽しみを共有できる総合サービスを提供している西川グループ。地域にとって存在価値のある企業であり続けることを経営理念とし、事業展開を図っている。
 今回は、株式会社西川グループ本社の代表取締役社長である西川明寛氏にお話を伺った。

原点は徳之島

西川明寛氏

 大正7年、先代の西川武雄が、徳之島で西川商店として雑貨店を創業したのが、西川グループのはじまりです。以後、島民の生活に根ざした事業を展開したいとの思いで事業の拡大・経営の多角化を図っています。
 私は昭和44年に西川商店に入社し、当初はお酒の配達を行っていました。その後、昭和48年の西川運輸の設立と同時に社長に就任し、以後、事業拡大を図りながら、現在はグループ10社で各種事業を展開しています。
 私は徳之島で生まれ育ちましたが、離島は物流コストの問題等から品物の値段が高く、こうした課題を少しでも改善したいとの思いから、「地域の人々が喜ばれるものを提供する」を常に念頭に置き活動しています。
 昭和51年、鹿児島市南栄地区に西川ビルを建設したことを皮切りに鹿児島市内を中心に事業を拡大しておりますが、故郷である徳之島が私の原点になっていることは確かです。


多種多様の事業を展開

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 現在、グループ企業10社で、貨物運送、港湾荷役、タクシー、ホテル、料飲食、商社、酒造、遊技場、旅行、不動産、農園、レジャー・観光等、多種多様な事業を手掛けています。
 最近では、奄美大島において、(株)西川産業が展開するジョイフルのフランチャイズ店として、5月に奄美大島の空の玄関口である奄美空港にジョイフルJrをオープンさせ、8月には7店舗目となる入舟店も開店させました。
 (株)奄美大島にしかわ酒造で製造している黒糖焼酎にも力を入れています。黒糖焼酎の人気が定着した中、首都圏への販売も含め、無理した大量生産はせずに、大切につくりあげたものをお客様に提供していこうとの想いで取り組んでいます。また、 3月に発生した東日本大震災では、当社で製造している飲料水(ペットボトル)の需要が相当ありました。被災地のお役にたてたことは嬉しい限りでした。
 現在、(株)西川ファームにおいては、赤土じゃがいもの生産に取り組んでいますが、赤土じゃがいもは徳之島の特産品でもあり、より一層のPRに努めたいと考えています。


西川グループの明日を考える会

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 グループの課題としては、人材育成があげられます。グループ企業の数が増え、事業の範囲が拡大すると、経営理念が伝わりにくくなります。もちろん各企業・事業部門では、それぞれしっかりした仕事を行っていますが、それぞれが独立していては十分な効果が発揮されません。
 そこで始めたのが、今年で9回目をむかえた「西川グループの明日を考える会」という研修会です。西川雄一副社長をリーダーに、午前5時から始め、意識改革や自己改革を促すとともに、グループ全体の事業活動等の把握に努めています。
 本研修会は、経営者の考え方を全社員に浸透させ、同じ目標に向って邁進するグループとしてまとまっていくことに大きな役割を果たしています。


信頼される企業として

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 経営者にとって大切なことは「思念」(思い念ずること)だと思います。それと「引き際」ですね。多角的経営を展開していると、業績のよくない事業分野も出てくる。そういう時は、思い切って撤退することも必要です。
 また、社員に対しては、自ら学ぶことを心がけるように言ってあります。他人に教わることを期待するのではなく、自分で学ぶ姿勢がないと向上はありません。その方が知識として身につきます。
 また、経済情勢の変化を的確に捉えるためには、情報を如何に誰よりも早く掴むかが重要です。そのためには、周囲との信頼関係も必要不可欠です。更なるスピードが求められる今、重要なことは“変確”です。柔軟な発想と立ち止まらない改革、確かなビジョンの構築によって、地域社会の未来を担い、信頼される企業として努力していきたいと思います。


今後の鹿児島

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 鹿児島の企業をみると、世代交代が図られ、若い経営者が増えてきています。柔軟な発想とバイタリティーで、鹿児島を元気にしてほしいと思います。九州新幹線全線開通により、ホテル部門の業績が伸びていますが、これからの鹿児島は観光がキーワードです。
 鹿児島には、歴史・文化に加え、素晴らしい地域資源や観光資源等、たくさんの「本物」があります。しかし、その資源を活かしきれていない。各関係機関や企業がひとつになって、観光鹿児島としてPRしていく連携が重要だと思います。また、遊技部門においては、今回の東日本大震災による節電に対して、他県に比べて顧客の理解が得られたことは人情味ある県民性のあらわれでしょう。こうした県民性も有効に活用しながら取り組んでいければと思います。
 現在、少子化が大きな問題となっていますが、徳之島や鹿児島においては、更に若者が首都へ流出しています。「人がいて地域は成り立つ」、地域で多くの人が活躍できるよう雇用の場をつくっていくことも我々の使命だと思っています。これからも前向きに邁進していきたいと思います。


西川グループ概要

  • 大正7年西川商店として創業
  • 株式会社西川グループ本社
  • 鹿児島市南栄5丁目10-9 TEL 099-260-2101、FAX 099-269-9455
  • グループ企業として、株式会社西川商事・西川運輸株式会社・株式会社西川海陸輸送・株式会社奄美大島にしかわ酒造・株式会社西川産業・株式会社オーシャンリカー西川グループ事業協同組合・株式会社西川ファーム・株式会社七膳

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